研究日誌

楽しくないことはしたくないなぁと本気で毎日思っている

hitsujin

という店が近くにあります.行ったことはないのですが,通勤途上にあるので,電車通勤のときは横を通る,ジンギスカンやさんです.見るからに美味しそうなのです.研究室の懇親会を開くということで,私もお店を調べている中で,字面にドキッとしたのです.nishitsuji 中 is だけがないからですね.小学校の頃のあだ名に「めぇめぇさん」というのがあったのを思い出しました.Xで呟いたら,全くお会いし分野も随分違うけど,名字が同じな先生に同調してもらったので嬉しくてニコニコしてました.西辻さんにしか通じないですからね.

 

ということで,半年も前ですが,大学を異動しまして,研究室を立ち上げました.東京都立大・システムデザイン学部・電子情報システム工学科 助教東邦大学 理学部 情報科学科 講師です.知り合いの先生からは「細かくステップアップするなぁ」と言われましたが,ひとまずは絶妙なところだと思っています.研究室を持て,教育等のエフォートは格段に増えますが,STが高すぎるわけではなく,授業数が多すぎるわけでもなく,絶妙なところだと思っています.

 

よく考えて,Computational Media System研究室と名乗っています.CMSLab.です.

ちょっとかっこよくないですか?笑 Computational PhotonicsとかComputational ***という研究室はしばしば見られるのですが,こういうのは,これまで計算機的な処理を加えることがスタンダードでは無かった学問分野に対して,Computational要素を加えることが新しいということがコンセプトなのかな,と思うので,私ごときだとその主張をする研究室の立ち上げは難しいなぁと.で,Mediaです.まぁ,悪くはないだろうと.

 

現在の所属は理学部の情報科学科です.そして東邦大学は私のかなり地元の大学です.10年ぶりに地元に帰ってきました.あな懐かしや,,,といったところではあるのですが,多摩地区とは言え東京に5年間住んでいたので,やはり東京は東京だなぁと感じるところは少なくないです.これはポジティブにもネガティブにもで,ポジティブは花粉症が少し楽,ネガティブには信号が見にくい(LED化がされていない)とかですね.後,道路が狭いのはかなりつらい.更にはバイク乗りですから,気軽に行ける山が遠いというのは刺激不足ですね.下手なりにもワインディングを走っていると気持ちいいし,技術維持・向上にもなるので,手近なコースを探したいところです.

 

4月の着任から6ヶ月,弊学科は3年生の秋学期(後期)から研究室配属が生じますので,第1期生として6名が配属されました.めでたい.セミナーという形なので,正式には卒業研究の開始というわけでは無いのかもしれませんが,実質的に同じなので,今から卒研に向けた研修を開始しています.また,第1期で研究室に誰も居ないので,個人席と開発環境を用意して,来い来いと言い続けています.真面目な学生さんばかりなので,時間が許せば研究室で作業していて,大変感心しています.努力は報われる!いいぞ!

 

研究室の意義とは,みたいな話を,研究室内でしました.研究活動の意義は研究成果を上げることが最もなのですが,教育も重要であるので,学生さんには,自分の能力を上げるために研究活動を使うことを最優先に,結果として研究成果が挙がれば素晴らしい,というスタンスで話しています.研究成果を教員が強く求めすぎるのは,やり方と学生のモチベーション次第ですが,活動の動機が外発的なものになってしまって,ともすれば研究が義務的に,つまらないものになろうと思っているからです.私は自分の考えで,自分の力で何かを成し遂げて得られる快感は何にをも代えがたいと思っています.それには内発的な動機が不可欠なので,ぜひ学生の皆さんには,とにかく自分のために動いてほしいと思っています.全力で支援します.また,そうすれば,研究の面白さも分かってくる時期が来るかなと思います(職業として選ぶかは別の話).

 

学生主著+私が責任著者の論文を初めて出すことができました.都立大時代から一緒にやってきている学生さん(M2)の論文です.大学教員になってから,学生の主著論文をプリントしたマグカップをプレゼントすることを目標にしてきたぐらいなので,結構,相当,嬉しいです.研究業績は学生に強くは求めない,というのを基本スタンスとしていますが,自己実現と業績創出が両立する研究室が何よりの理想なので,今後も続けていきたいところですね.

 

久々に「線のホログラフィ」以外の主著論文を書きました.とはいえ,結局過去と似たような話を展開しているんですが,少し発展性があるかなと思っています.予算が取れるかどうかは腕次第ですが,深掘りしていこうかなと思っています.

 

さて,秋冬です.秋が短くなって寂しい限りですが,良い季節です.また,出張も多くなり授業も始まって忙しくなる季節ですが,今のシチュエーションを楽しみたいですね.

思い立ち出来上がるまでの大変さ

都立大の某先生のブログタイトル集に倣って,575調に.情報公開の雄とも言えるような某先生だが,どうやら来年度から転出されるらしい.年収とか公開されていたので,赴任するときには一方的に参考になっていた.学科が違った+コロナ等々で直接お話したことは無かったが,もっと喋ってみたかった.

 

年に1~2本ぐらいは論文を書こうと思っている.できればまともな論文誌に載るような内容にしたくて,パッパカパッパカ小分けにして出すようなことはしない(できない)のだが,ゼロベースで作ったネタなら結構な勢いで楽しくかけるんだが,ある程度なれてきたテーマは,新規性を明確に主張しないといけないから手間が増える気がしている.というか,自分の慣れている範囲から少しでなければ行けないので,学習コストが程々にあり,時間がかかってしまう.

 

7月ぐらいから手を付けていたネタがあり,早々に数値シミュレーションでうまくいくことが予想できていたのだが,苦手な光学実験でつまづきまくり,4ヶ月ぐらいかかってしまった.今週やっとうまく行って,なんとか論文化できそうな見通しが立ったので,きっちり書き上げなければ.いつPublishするかはちょっと色々あるんだが,とりあえず一安心.このネタはそろそろ一段落になりそうなので,残りを淡々と進めつつ,新しいネタの開拓をしよう.実はこの開拓作業が一番楽しく,一番苦しい.予算とかの余裕があるときじゃないとやってられん.ネタがひらめいたときの快感をただ求めている.

 

しかし,結構躓いたおかげで,知識・技術・経験と得たものが多かった.光学系はフリースペースの細かい手作業が必要なものから,ある程度,機械的に調整可能なケージシステムで全部作ったし,アルゴリズムも知っていたが使ったことのなかったものを適用して,関連研究や最新動向も一気に調べられたので,とても良かった.その結果として今までかなりノイジーで言い訳が必須だった光学像が,まぁまぁきれいになってきたので,いくらか自信がついた.この勢いで,ずーーーっと避けてきた機械学習もやってしまおうかなんて思ったり思わなかったり.

 

研究は一人でやれたら楽だと思っているが,学生がいると,強制的に自分自身がいろいろ考えなければいけなくなるので,そういう状況・環境は,大変だけど悪くないんだろうと想像している.お世話になっているある先生も,研究室を主催するようになってから一気に研究が進展した,とおっしゃっていた.ただまぁ楽ではないので,うまいやり方を模索するというのも重要だなと実感している.

 

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最近,大型二輪免許を取った.仕事は淡々と進めているので,少し刺激がほしいなぁと思っていたところ,Youtubeで見ていたバイク関係動画で「いまお買い得な中古大型バイク!」的な動画を見ていたら,ほしい条件をすべて満たすようなものがあった.goobikeで相場を調べたら買えるが球数が少ない車体だったので,某赤と黄色の中古車やで調べてもらい,状態の良いものが見つかったので,免許の前に車体を契約.その足で普通二輪を取った教習所に駆け込み入学.初回は3週間後と言われたが,早くほしいのでweb予約システムを張り込み,キャンセルをハイエナしまくって,1ヶ月程度で無事合格.4気筒のツアラー,ミドルクラスの600cc,最高です.

"M1で論文を書く研究室の運営"

白木賢太郎「M1で論文を書く研究室の運営」生物工学会誌,97巻11号より

 

筑波大学の白木教授(全く知り合いではない)が書かれた特集記事がTwitterに流れてきたので読んだ.PIとしての研究室運営に関すること.

 

要約すると

  • ゼミ運営
    • 週2回
      • 雑誌会
        • 最新の論文を学生が紹介.
        • 科学の型(背景,課題,目的,方法,結果,考察,波及効果)に分け,図を2つ選択,A41枚にまとめる=要約編集
      • 週例会
        • いわゆるゼミ.隔週で発表
        • データを示すだけでなく,書き言葉で発表(なるほどと思った)
        • 再現性のとれる確実なデータのみを発表
          • 失敗したデータについては発表しない.
          • 実験中に解決しておくべきこと(なるほど)
        • 図表も英語で完成版を作る
        • これらの積み重ねがそのまま論文化に直結
  • 朝輪
    • 朝9時から30分間論文を読む会.
    • 雑誌会とは違うのかな.
    • みんなで同じ論文を一緒に読もうとする会のよう.
    • 30分でやるので効率的に読むための工夫を伝授
      • 要旨の和訳(2人で分担)
      • パラグラフリーディング
      • 数字
      • 略語
      • 重要な接続詞(Howeverなど)を含む文
      • 結果のパートは図表だけを読み解く(∵本文は図の補足)
    • このときの教員の関わり方が知りたい
    • 終了後4年生は30分の感想戦(vs 教員)
  • 新人指導
    • 上級生が下級生へ,のポリシー
    • 教えることが最大の学びであるため
    • 4週間(これは何??)に及ぶB4の計画をM1が指導して立案
      • 多分,B4の初期研修をM1がやると言うことだろうか
      • 研究テーマ自体の設定,選択も・・・

 

最後に,「研究には内容と方法がある.学生には方法をいち早く伝授し,自分で研究の内容やテーマを着想して推敲できるように教育するのがいいと思っている」と書かれていた.

 

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OpenCV+cmake+Windows+Visual Studio 2022 with CUDA + NVCUVID

NVENCをOpenCVで使えるcv::cuda::cudacodecを利用可能なOpenCVのビルドに関するメモ.

 

opencv, opencv_contrib, NVIDIA CODEC SDK, CUDAを全部ダウンロードし,cmakeでconfigure -> generate,,,も,最初のConfigureでいくつか設定+α.

 

この目的で最低限必要なのは,

WITH_CUDA,

WITH_NVCUVID,

BUild_opencv_cudacodec,

BUILD_opencv_cudev

の4つのチェック.ただし,CUDA_nvcuvid_LIBRARYを指定しないと,Generate後のビルドで失敗する.このオプションはCMAKE-GUIのAdvancedにチェックを入れないと出てこない.

 

ここに指定すべきは,NVIDIA CODEC SDKをダウンロード,解凍後のフォルダ下にあるLib -> x64の中にある,nvcuvid.libのパスだが,手動で指定して,ConfigureしてもNot-foundと言われてしまう.

 

なので,このフォルダにある2つの.libファイル(nvcuvid.lib, nvencodeapi.lib)をCUDAのライブラリが入っているフォルダ,C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.6\lib\x64にコピーしてしまえば,勝手に見つけてくれる.

 

CUDA_nvcuvid_LIBRARYに正しくパスが振られていることを確認して,configure->generateでソリューションファイルができあがる.これは,コンパイラとしてVisual Studio 2022のC++コンパイラを指定した場合.

 

ninjaの方が早い記憶があったので,それをやろうと思ったが,CXXコンパイラに問題が!!!と言われてConfigureできず.わざわざMinGWを入れて,g++を使えるようにしたんだが,今度はCUDAをコンパイルしたいならVisual Studioで・・・とのメッセージがでたので詰み.原因が良くわからなかった.

 

OpenCV_contribを含めてALL_BUILDをReleaseモードでビルドして,3時間ぐらいでできあがったぽい.使用したのはIntel 12世代のCPUを載せたPCなので結構なスペック.

空いてしまった・・・教習2段階目まで終了

こういうのはモチベーションが下がる(必要性を感じなくなる)と書くのをついやめてしまう.

というわけで,バイク教習の2段階目見極めまで完了し,次は卒検というところまで行きました.1ヶ月ちょいですね.一発で合格したいもんです.




以下,自分用メモ.

<注意点>
急制動  ギアチェンジのときのアクセルオフを確実に・・・
・クランク 推進力をつけて行く先を見る,倒さないをやれば大丈夫
坂道発進 リアしっかり,クラッチがミートするポイントを見つけて前にせり出したらリアをはなす
一本橋  1速半クラで乗っかって,前を見て,ちょこまか動かしながらブオンブオン

頑張ろう.

普通二輪MT 教習3日目(1段階5,6)

今日も2コマ連続.少し小雨がぱらつく中,風も少し強めの天候だったからか,2コマ連続で同じメンバー&コースに3人のみという贅沢教習.なお,中型2名,大型1名,いずれも1段階.

 

今日のテーマは1段階目の各種課題の体験と一本橋の習得.各種課題はバランスコースというらしい.先週のシミュレーションの段階でコースマップが渡されたが,なかなか覚えられるようなもんでもない.

 

コースは,クランク→スラローム一本橋→S字カーブ→坂道発進→狭路パイロン,の順.最初は指導員の先導で全部体験.いきなりクランクは無理ですって・・・案の定無理だった.最初の曲がりでバランスを崩す.スラロームはゆっくりなら問題なし.一本橋は最初は脱輪.S字は大丈夫.坂道は言われたとおりにやったらできた.狭路パイロンはまぁ大丈夫.といった感じ.

 

で今日のテーマは一本橋.実質的には2時間かけて重点的にやったような感じだった.結果的にはそれほど苦労しなかったのだが,以下にポイントを備忘録を兼ねて列挙する.

・始動のスピードは早めに.今日の指導員が言うに,4000回転ぐらいで半クラスタートさせるのがちょうどよい.

ニーグリップとても大事 少し強めに挟み込むようにして運転すると相当安定する.

・目線は前 秒数カウンタの表示があるので,それを見るぐらいがちょうどよい.

・1速で侵入するが,アクセルを活用する.半クラ+リアブレーキ+ブオンブオンで相当安定する.ブオンブオンするたびに安定する.発見.

・8秒は意外と短いので,それなりのスピードでも大丈夫.

 

この感覚を忘れないようにしないといけない.

 

1時限目で他の課題も体験したので気づいたことをメモ.

 

スラローム 

 2速でこなす.半クラなし.アクセルワークとリアブレーキだけでこなす.

 

・S字カーブ

 2速.断続クラッチで進む.ニーグリップ大事.目線大事.先を見たほうが良い.

 

坂道発進

 1速.リアブレーキをかけた状態で半クラでふかし,少し前に出たぐらいの状態で裏ブレーキを離せばゆっくり発進.

 

・クランク

 2速.断続クラッチ.倒れそうになったら半クラ解除+リアブレーキ活用等でこなせそう.ハンドルワーク大事.練習あるのみ.目線も大事.先を見たほうが良い.

 

 

あと,発進がやはり下手くそなのが大問題だが,4000回転ぐらいでふかして,クラッチの握りをかなり開放して,蹴り出せるぐらいのスピードで動き始めたら,すぐに2速チェンジしても良さそう.これは教官に聞いてみようか.

 

今日の収穫は何はとともあれニーグリップ!走行中はひたすらニーグリップ連呼するぐらい,意識づけしたほうが良い.安定性がぜんぜん違う.あと,一本橋半クラ状態でリアブレーキかけながら,アクセルを断続的にまわすようなやり方がベストっぽいこと.

 

明日はクランク,S字,スラローム+AT.習得できるとよいが・・・.

 

 

 

普通二輪MT 教習2日目(1段階3,4)

昨日に続いて本日も教習.実は混雑で入校から1ヶ月ぐらい待たされたので,今週と来週の土日に第1段階の8/9を取る予定.もう必死ですわ.

 

本日の内容は

・シミュレーション

・シフトチェンジ

の2つ.

 

1時限目のシミュレーションは,HONDA製のゲームセンターにありそうな2輪シミュレータを使って,実車を使う前にギアチェンジなどの基本動作を習得しようというもの.こちらも3人のグループ教習.他2名は多分大学生.自動車AT免許しか持っていないから,少々苦戦していた.私はMT持ちです(当時はAT限定の「限定」がダサいという風潮があり・・・教習以来一度も乗っていません).こちらは特に反省事項はなし.昨日,半クラで発進+2速へ変更というのが全く上手くできていなかったので,昨晩からひたすらYoutubeとイメトレを繰り返したので,割にうまくできたように思う.

 

2時限目は実車.いやぁ人が多い.この段階からごちゃまぜ教習と聞いていたが,大型の人,2段階の人,体験の人などまぜこぜ.ただ,私と同じ段階の人が他に2名いらっしゃったので,グループ教習に.うち1名は先程も同じだった方.もう1名も多分大学生ぐらいかな.

 

昨晩から3種類ぐらいの教習系Youtubeチャンネルを見まくり,右手,左手,左足の動作を妄想しながらひたすら反復練習した.その結果発進は感覚をつかめたんだが,結局問題だったのは,どの段階で左足を地面から離せるのかという感覚が全くわからなかったことによる.運転動画をひたすら見たのと,空で反復練習したおかげで,半クラスタートは本当に始動のときだけ必要で,その後はつないじゃって大丈夫なことがわかったので,「ほとんどAT原付と変わらない」ことがわかった.最近,教習の少しの経験の足しにと思って,原付きを買って教習をイメージしながら乗車しているので,このイメージの一致はとても大きい.

 

この日の課題は,3速まで上げて,35km/hまで加速すること.台形型のコースには長短2本の直線があり,短い方では2速で25km/h,長い方ではカーブ後に2速で25km/h,その後3速にあげて35km/h,更にその後,減速してしてカーブ侵入前に2速にギアダウンする.おおよそそれぞれの過程を長い直線の1/3づつでこなすという指示.これがちょっと難しい.脳内シミュレーションでは,加速の部分はよくできていたんだが,減速の部分は抜けていたので,タイミングや手足の動きがわからなくなり,カーブ直前でグダグダに.指導員からもその点の指摘を受けた(私以外にも言っていたので,初心者あるあるなんだろう).

 

というわけで今日のできたこと,できなかったこと.

<できたこと>

・発進,半クラのイメージ

・ギアアアップ

<できなかったこと>

・減速からのギアダウン

 

あ,あと,1速から2速に変えようとしたら,ニュートラルに入ってしまったり,3速から2速に変えようとしたら1速に入ってしまったり,左足の力加減に課題があったのも付記.

 

来週は見極め以外の残りを土日で一気に受けるので,コースなど覚えておかないと....そして雨模様らしい・・・がんばろう.